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多摩地区
 保護司会連絡協議会

・所在地:
 〒190-0014
 東京都立川市緑町6-3
 東京保護観察所
 立川支部内
・TEL:042-527-8604
・FAX:042-521-4239
・事務局:堺 美佐子
・メール:
地区のコーナー : 第7ブロック
   ▽北多摩東 ▽北多摩西 ▽府中 ▽調布・狛江 ▽北多摩北
 北多摩東地区保護司会

  北多摩東地区の紹介

 北多摩東地区保護司会は、武蔵野市・三鷹市・小金井市・国分寺市の4市で、人口55万人・保護司95名(平成24年4月1日現在)で構成されている。

小金井市役所
 各市とも行政運営上きめ細かな施策を講じることができるほどの規模で、それぞれ教育文化や福祉の分野に力を入れてきた。しかし近年人口の変動はあまりないが、その内容は人々の入れ替わりが激しく、特に若年層の流出入が多く、吉祥寺駅周辺、三鷹駅周辺、武蔵小金井駅周辺、国分寺駅周辺にも盛り場的な地域が広がり深夜まで賑やかな街になってきている。このことが即青少年の非行と結びつくわけではないが、その可能性につながっていくことが懸念されるようになってきた。幸い統計で見る限り、全国的に青少年非行の発生件数は減少傾向にあるが、一方で犯罪の低年齢化や凶悪化がクローズアップされており、憂慮されるところである。
 北多摩東地区保護司会は設立以来、青少年が道を踏み誤ることがないよう、社会を明るくする運動を軸にして、多様な犯罪予防活動を推進してきている。例えば、武蔵野分区は武蔵野FM出演、駅頭広報活動など、三鷹分区は映画と講演のつどい、駅頭広報活動など、小金井分区は標語の募集、子ども映画会、駅頭広報活動など、国分寺分区はひまわり観賞会及びコンサートなどを行っている。

  会 報 
    ・139号 ・138号 ・137号 ・136号 ・135号 
    ・134号 ・133号 ・132号 ・131号 ・130号 ・129号 ・128号 
    ・127号 ・126号 ・125号 ・124号 ・123号 ・122号 ・121号 
    ・
120号 ・119号 ・118号 ・117号 ・116号 ・115号 ・114号

  活動報告

平成28年度部会活動報告

<<総務部>> : 尾崎幸信
 今年度は、2年目の年に当たり、昨年度行われた管外研修はありませんでした。定期総会(4月27日)と初春研修・新年会(1月20日)に集中し、事前準備と当日の受付並びにご来賓対応、司会進行等の業務を担当しました。特に初春研修・新年会では、東京保護観察所立川支部長:村木康弘様に「更生保護の今後の見通し」というテーマで初春研修の講演をしていただきました。
 また、平成28年度「叙勲・藍綬褒章(春・秋)瑞宝双光章(秋)・法務大臣表彰・全国保護司連盟理事長表彰・関東地方更生保護委員会委員長表彰・関東地方保護司連盟会長表彰」以上の受彰者に北多摩東地区保護司会より、記念品を贈呈致しました。記念品は、各受彰者皆様の名入れの置き時計でした。新年会の最後に、鉢花を賞品として、参加者全員に当たるスピードくじを行いました。この抽選会のためか、年々新年会の参加者が増加しています。
 そして、3月には次年度総会の議案書作成のために、原稿依頼、資料集め、校正等を担当します。特に3月は人事異動がある月のため、最終原稿が揃うのに時間を要します。次年度総会のための事前に打ち合わせをして、当日は、誰よりも早く会場に行き、会場設営をして、受付業務、ご来賓対応、司会進行等の業務を担当し、懇親会の司会、運営そして片付けを部員全員で行います。

<<研修部>> : 小美濃 晃 子
〇 平成28年度地域別定例研修
    第1期(6月)テーマ「少年の保護観察について」
    第2期(11月)テーマ「刑の一部執行猶予制度について」
    第3期(2月)テーマ 「家族への働きかけ及び家族との関わり方」
 北多摩東地区保護司会は、武蔵野・三鷹・小金井・国分寺の4市で構成されているため、「国分寺・小金井」と「三鷹・武蔵野」とに分けて羽田主任官を講師に地域別定例会を2回、年6回実施します。実施に当たっては、4回の研修部会を開催し、出席率の向上対策や研修方法などについて話し合いました。その結果、今年度は3回の合計出席率が89%と前年の70%を大きく上回り、研修に対する会員保護司の自覚がより高まっていると感じています。
〇 多摩連保護司全体研修
 29年1月、府中の森芸術劇場ホールにおいて、夜回り先生こと水谷 修先生の講演が行われました。保護司全体研修としているが、果たしてどのくらいの保護司さんが参加するのか不安でしたが、わが北多摩東地区保護司会からは、他の地区会を上回る80人の保護司さんが参加されました。水谷先生のお話にも、皆さん大変感動したとの感想で、多摩連として初めての取り組みは、大成功だったと思います。
〇 各分区における自主研修
 各分区では、研修部員が中心になって羽田主任官などによる講義・ベテラン保護司による保護観察体験報告・日帰りや一泊の更生保護施設の視察などを企画し、自主研修を実施しました。
 以上、平成28年度の研修部活動は、例年になく充実した活動でした。

<<地域活動部>> : 坂田米子
 地域活動部は、平成28年度は部会を6回及び2事業(地域活動推進協議会・北多摩東BBS会との合同研修)を実施しました。
1) 地域活動推進協議会は、平成28年9月16日に、三鷹駅前コミュニティ・センターで、NPO法人キッズドア理事長 渡邉由美子氏を講師にお招きし、「子どもの貧困」と題してご講演をしていただいた後、各分区に分かれて、「青少年問題について」をテーマにグループ討議を行いました。
 当該協議会への出席者は、北多摩東地区保護司会とその関係機関として、東京保護観察所立川支部、各市の学校教諭、PTA連合会、民生委員・児童委員協議会、警察署、更生保護女性会、北多摩東BBS会から参加総数66名の方にご出席いただきました。グループ討議の進行役は、各分区の地域活動部員が当たり、討議後、各グループ毎に発表しました。講演内容がタイムリーな時事課題でよかった、各分区毎に、関係機関が一同に協議する機会が得られてよかった、との感想が出されました。
 今後の課題としては、グループ討議は分区別の会議室があるとよい、討議内容を深く掘り下げられるような時間がとれたらよい、といった意見が出されました。
各分区毎に関係機関がひざを交えてグループ討議を行う初めての試みであり、新たな形で協議会を行う第一歩を踏み出した感がありました。今後、課題を解消し、協議会を推進していき、さらに地域の連携を深めていけるものと期待できます。
 
2) 北多摩東BBS会との合同研修は、平成28年12月1日に、小金井市「葦」で、東京保護観察所立川支部地区担当主任官 羽田信行氏を講師にお招きし、「社会貢献活動について」と「刑の一部の執行猶予制度の施行について」の合同研修後、話し合いを行いました。
 話し合いの主な内容は、ここ数年、北多摩東地区保護司会地域活動部と北多摩東BBS会との合同研修にBBS会からの出席者が少ないことから、より多くの出席者を得るにはどうしたらよいのか、について問題点を出しあい、話し合いました。
 その結果、来年度は、BBS会の活動状況やBBS会の役員改選時期、授業の受講状況を考慮し、従来より早期(6月)に実施することとし、また、保護司会からは地域活動部ばかりではなく、北多摩東地区保護司会役員にも出席していただける予定となりました。来年度のBBS会との合同研修はさらに充実した内容で連携が深まるものと思います。
 地域活動部会は、今年度、平均出席率が86.8%で、和気藹々の中、BBS会や更生保護女性会をはじめ関係機関と地域連携をしながら生き生きと活動している部です。新規に委嘱された保護司の皆さん、地域活動部での経験をなさったことのない保護司の皆さん、ぜひ地域活動部で一緒に活動しませんか。

<<広報部>> : 孤島法夫
 広報部の仕事は、主に広報誌の発行です。当地区では広報誌を9月と3月の年2回発行しています。1回の発行部数はおよそ1500部です。今年は3月に第125号を発行しました。毎号8ページの記事は地区と各分区の活動報告・記録が大半を占めます。
それでは、ページ毎にご紹介致します。
・1ページ
 巻頭言の記事原稿を依頼しています。原稿は新市長、新支部長、地区新会長、副市長、警察署長や教育長等の方にお願いしています。また、このページでは4分区(武蔵野、三鷹、小金井、国分寺分区)の当番で各市内の特徴ある施設や文物などを紹介しています。最近では、国分寺の糸川英夫博士のペンシルロケットや三鷹の中央防災公園の紹介があります。
・2ページ
 9月発行号では、毎号当地区の定期総会を中心にページを組み立てています。3月発行号は、恒例の「初春研修・新年会」が中心になります。新年にあたりまず研修をするという慣例で、立川支部長を始め色々な方に講師をお願いしています。さらに、保護司組織運営連絡協議会の記事がここに入ります。
・3ページ
 9月の号は春の叙勲・褒章受章者の記事は欠かせません。あわせて各種受章者も紹介致します。3月になると秋の叙勲・褒章受章者が載ります。
・4ページ、5ページ
 9月の記事には社会を明るくする運動の報告があります。ここでは7月の社明運動の内容が載ります。各分区ごとに行うこの運動は分区の特色が出ています。たとえば、国分寺では「ひまわり畑」が年間を通して管理され社明の活動に活かされています。3月号でも社明運動のことが取り上げられます。9月以降に各分区がそれぞれに工夫して社明活動に取り組んでいることが分かります。
・6ページ、7ページ
 ここでは「分区トピックス」というタイトルで、各分区で行っている視察研修の報告があります。9月は記事は6月におこなわれる1泊の管外研修を3月号では12月の日帰りの管内研修を中心として載せます。また、更生保護女性会、桐友会、BBS会といった関連団体の活動の原稿を頂いて掲載します。さらに、地域別定例研修も重要な記事です。
・8ページ
 このページでは毎号のテーマを決め、4分区の広報部員が手分けをしてそれぞれの市の中でそのテーマにあうものを探しだして記事にするコーナーがあります。最近のテーマをご紹介します。「市の花」、「わが街のキャラクター」、「玉川上水ものがたり」、「坂」、「橋」、「デザインマンホール」。そして、最後に新任保護司、退任保護司の紹介をして編集後記を書きます。
 各地区から戴く広報誌を見ると似ているものも多いのですが、発見も多く次の広報部会に活かしてより良い広報誌を目指したいと思います。

平成28年度 関東地方保護司代表者協議会(報告): 武蔵野分区 望月 加奈子

<第1日(10月12日)>
1 講 演「たったひとつの笑顔のために」 講師 作家、保護司、ロージーベル理事長 大沼えりこ
 困難な状況にあった息子の友人を、支えられなかった贖罪の気持ちから、保護司になったこと。少年院の参観で、彼らのために何かしたいと思い、FMラジオでやっていたDJを、少年院にも届けることにした。少年から来た手紙で、帰る家がないと、仮退院出来ないことを知り、少年達を受け入れる自立支援ホームを作ることにした。設立するまでは大変だったが、少年達には、受け入れてくれる場所が必要と、ユーモアを交えて話してくれました。見学に行ってみたいと思い、連絡先をうかがってきました。
2 分科会協議
 「保護司活動の充実に向けたネットワークを構築し、効率的運用を図るために配慮すべき事項について」という共通テーマで基調報告と討議が行われた。以下分科会2の基調報告。
(1) 長野県諏訪地区
 積極的に再犯防止に取り組みたいと考え、更生保護関連機関連絡協議会を設置した。福祉事務所、社会福祉協議会、保健所、児童相談所、公共職業安定所、警察署、更生保護女性会、協力雇用主会、保護司会、の10機関3団体、他に保護観察所の後援、オブザーバーとして地方検察庁、家庭裁判所。平成27年度に設置し、更生保護や、連携の必要性についても、理解を深めて頂いた。保護司会としても各機関の更生保護に関わる任務、保護司活動との接点などについて学べた。平成28年度は、「非行、犯罪相談」事業を試行的に実施する予定である。保護司会自体が問題を解決する訳ではなく、話をじっくり聴き、一緒に考え、適切な専門機関に繋ぎ、指導、助言を受けてもらうことが目的。連絡協議会は、その機関の更生保護に関心のある人を見つけ、その人に文書ではなく、直接説明して、出席を要請している。人と人とのつながりが大切である。保護観察終了後の地域支援体制が重要である。
(2) 神奈川県金沢地区
 刑の一部執行猶予制度の施行にあたり、薬物依存の対象者に対する準備、精神医療センターの見学や医師との意見交換、薬物依存症の家族会への参加、ダルクの見学会や研修会など。薬物乱用防止出前教室を、中学校、高校だけでなく、小学校でも行った。小学生の方が素直に理解できるようだ。
 まとめとして、田中横浜保護観察所所長より、地域での薬物、犯罪相談を行うことで、保護司の経験がフィードバックされることになる。地域にとって価値あるものとなり、保護司の存在が理解され、保護司の確保にもつながるのではないか。というお話がありました。

<第2日(10月13日)>
1 講 話「地域と更生保護の関係を考える」 : 講師  関東地方更生保護委員会事務局長 古田康輔
 副題―福島で考えさせられたこと、住民の更生保護への理解と参加とはー更生保護センターの計画が持ち上がった時、福島だけは反対の声が上がらなかった。建設工事が始まると、急激に反対運動が拡大した。理解を求めるために、説明会や説明チラシ、清掃活動など行ったが、結果として地域の保護司や更女の会員等の個人としての信用、信頼が大きな力を持った。しかし、反対運動によって、更生保護に対する住民の拒否的な反応が起き、自立準備ホームの廃業やサポートセンターへの反対、民間の更生保護施設の移転への反対運動などが起きた。更生保護について否定はしないが、自分の周囲には来てほしくない。Not in my back yard(私の裏庭ではやめてくれ)イメージで反対せず、実情を知ることが大切。反対運動は理解を得る機会ととらえる。福祉、教育など更生保護の隣接領域とのネットワークが重要。それぞれの分野で活躍する者と更生保護関係者との顔のつながり。熱意、社会的使命感の共有。
2 分科会協議(まとめ)
 静岡県駿河区では、地区自治会との定期的な会合を行っている。また、イベントなどは、事前にマスコミに伝え、取材してもらう。栃木県足利区では、就労支援のために、保護司会として商工会議所へ加盟している。保護司同士の横のつながりを持ち、得た情報を共有している。保護司会だけでは支援が難しいので、他機関との連携を強化している。
3 講 評 : 関東地方更生保護委員会事務局 古田康輔
他機関との連携;地域が変わり、学校、民生委員、社協等の側も連携を求めている。保護司の活動を知ってもらうことが、確保にもつながる。保護司同士の横のつながりを持つことで、精神的な負担も減る。薬物事犯者は、保護司、保護観察所だけでは、処理できない。病院や警察との役割分担が必要になる。研修で薬物のことを知り、保護司はどの段階でどこにつなげるかを判断しなければならない。生きている値打ちがないなどと考える自己評価の低い対象者に、働きかけることが出来るのが保護司。官民一緒に、どのように支援できるかを考えていければよい。

研修に参加して
 2日間にわたって、大変勉強になりました。特に長野県の連絡協議会の設置は、良い取り組みだと思います。また、地域の横のつながりを深めるためにもサポートセンターの重要性を感じました。公民館の部屋を仕切って使用しているところもあり、工夫次第で可能ではないかと思いました。


新任保護司研修を終えて 
    第1日目:平成28年2月 1日(東京保護観察所) 
    第2日目:平成28年2月10日(東京保護観察所立川支部)平成

 2日間の研修を通して様々な講師から「保護観察対象者」のことが語られましたが、「家族の愛情を知らない」とか「自己肯定感が低い」とか「居場所がない」とか「家族同様に温かなご飯を食べさせてやりたい」などというキーワードが、私の中で印象深く残りました。実は、「地域から孤立している」という状況にある人は近年増加していて、行政における社会的な課題として、子ども・若者施策、生活困窮者対策、ひとり親家庭支援、高齢者施策などなどにおいても様々な取り組みが進められています。けれども、対象者や支援者を限定した「縦割り行政」の狭い取り組みでは、充分な支援ができているとは言えず、支援の受け皿からもれてしまっている人たちも少なくないのが現状です。
 仮退院、仮出所した後の支援ももちろん重要ですが、そこに至らないというか、至らせない、追い込まないために、「市民として」「地域として」何ができるかということを考える、大事なヒントを与えられたように感じました。今後、私に託された役割として、保護司の仕事の一つでもある「他機関との連携」として、関係機関や有志の方々と一緒に、「顔の見える関係づくり」や「地域の中での支え合いのしくみづくり」に取り組んでいきたいと考えています。  (国分寺分区 片畑 智子)
                                  
 2日間にわたり新任保護研修を受講しました。歴史や組織としての成り立ち等を知らずに参加をしたため、更生保護の源流から理解できた有意義な研修でした。江戸時代の寄場から派生していったものが現代にも受け継がれているとは、まさに「人」ありきの日本であると実感ました。また観察の種別によって番号が付けられているというのも初めて知りました。法を通して人を裁くという重要なプロセスの一つとして保護司の仕事が位置づけられているため、どれだけ人格形成、社会への繋げ役なのかと感じています。
 「更生」という文字から感じ取るに、人は簡単に失敗もし、足を踏み外す、それも小さい事柄であってもと思います。自分自身が何か大きくサポート、リードができるだろうかと非常に悩みましたが、目の前の対象者といかに向き合うか、客観的に多様な視点で観ていく、そして始めの一歩を踏み出せるような声掛けが必要とも思っています。
2日目後半部分の、新任保護司と20年の実績をお持ちの先輩保護司の方との交流は、保護司を身近に感じることが出来ました。参加されていた新任保護司の同期の方々も、様々なバックグランドをお持ちで、分区だけではないこのような横の繋がりができると、沢山の知恵と経験を共有でき活動の質が高まると思います。  (国分寺分区 輿石 範 )
                                  
刑務作業品と広報活動 
 武蔵野分区は、広報活動として地域のイベント等に参加しています。特に、春の桜祭り、武蔵野ピクニック、秋の青空市では 刑務作業品を販売し好評を得ています。以前は市原刑務所の味噌と醤油が大人気商品でしたが、生産中止となり大変残念です。現在の人気商品は細うどんで、まとめ買いする方もいて、早々に売り切れになります。
 府中刑務所の文化祭や科学技術館での全国矯正展等へ行くと、一般の方々が大勢来場されている事に驚きます。作業品は想像以上に種類も多く、手頃な値段の割に品質も高い。実際に使ってみると使い勝手も実に良いのです。デザインも優れた物が多くなっています。 こうした作業品を通じて、多くの方々に関心を持って頂きたい。また受刑者も、作業で得た技術を社会に戻った時に役立てて頂きたいと願っています。

ひまわり迷路で、はじける子どもたちの笑顔が!: 国分寺分区 田中久美子
 今年もブルーベリー畑の一部をお借りして完成した、ひまわり畑・ひまわり迷路に7月27日から連日市内の保育園児を招待しました。
 朝からじりじり照りつける暑さの中、やってきた子どもたち。到着するやいなや、畑の中に飛び出していきます。今年は、背の低いひまわり。お日様に向かって元気に大きな花を咲かせています。ひまわり畑の中にできた迷路を、しっかり水で濡らした黄色やピンクの帽子がピョコピョコ跳ね回っています。「ヤッター、ゴールだ!」「ぼく20回行ったよ!」と嬉しそう。「こうろぎとトンボ、バッタもいたよ!ほら!!」と小さな手の中から小さなバッタが飛び出します。
 子どもたちのはじける笑顔に、お世話をしている面々もおおいに元気をもらいました。種まき、草取り、迷路づくりと保護司会と社明運動のメンバーみんなで力を合わせた作業の日々と努力が報われた夏の日でした。

「ひまわりコンサート(中学生の部)」を開催 :  国分寺分区 林 博行
 平成27年3月26日(木)に国分寺市立いずみホールにて『吹奏楽ひまわりコンサート』が、市内の中学校5校の吹奏楽部が参加して開催されました。
 コンサートは、二中・三中・四中・一中・五中の順で各校三曲ずつ演奏し、最後には各校からの選抜演奏者により二曲が合同演奏され、各校の演奏一曲ごとに会場満杯の観客から多くの拍手がありました。
 三中の演奏後、北多摩東BBS会による『気持の伝え方』の話があり、評論社のハンス・ウィルヘルム(作・絵)、久山太一(訳)の絵本『ずーっと ずっと だいすきだよ』を朗読発表し、自分の考えや気持ちは思っているだけでは相手には伝わらないことや、言葉にして伝えることの大切さなどをHow Toも交えて伝えてくれました。
 雑感として、とても良い素晴らしい企画で、これだけの演奏をするための練習や大変さを思うと胸が熱くなります。観客でほぼ会場が埋まっていた現状を見ると、もっと多くの中学生や小学生そして多くの市民に見て、聴いてほしいと思います。
 ホール前の広場には、警視庁のキャラバンにより薬物展示車両が、薬物の展示をはじめアニメや写真などで、来場者に薬物の現実的な恐ろしさなどを広報したのも、このイベントで初めての取り組みでした。 
 この素晴らしいひまわりコンサートが、市内の小中学生が主役となり、犯罪のない社会を築き国分寺市の未来を明るくする意味深いイベントであることは間違いありません。
 残念ながら会場も舞台も狭隘で、指揮者も落ちそうなシーンもあるほどでした。今後も継続実施していくうえで、市内に立派なコンサートホールがあったらどんなに良いだろうと思うのは、私だけでしょうか。

 北多摩西地区保護司会

  北多摩西地区の紹介    地区のホームページへ

 北多摩西地区保護司会は、昭和42年4月10日多摩信用金庫の会議室において設立総会が開催され誕生しました。立川市・昭島市・国立市・東大和市・武蔵村山市の5行政地域、総面積78.23K㎡。南に多摩川、北には狭山丘陵、東は国分寺市・東村山市に接し、西は西多摩・横田基地に接し、中央を西から東に玉川上水が流れています。

     JR立川北口駅前
 米軍立川飛行基地は砂川闘争などの歴史を経て、昭和42年閉鎖、日本に返還され、その跡地には自衛隊の飛行基地をはじめ、警視庁多摩総合庁舎、国立災害医療センター、多摩都市モノレール車庫、立川拘置所、裁判所など多くの国や地方の庁舎があります。又、平成21年3月には東京保護観察所立川支部も入った検察庁(法務総合庁舎)が建設され、北多摩西地区保護司会は支部の地元地区ということになりました。
 地区の中心である立川市は以前「基地の街」でしたが、今は一大商業都市に変貌、JR中央・青梅・南武の各線、多摩都市モノレールも平成12年に東大和市上北台より立川経由多摩市多摩センターヘ開通、最近では立川駅(東京駅から3 7.5Km)の乗降客が多摩地域第一の客数を数えています。

●北多摩西地区では、更生保護法人「くにたち安立」のご理解のもと、
  旧寮2階の一部を借用し、サポートセンターを開設しています。

 ・企画調整保護司駐在日 : 月・火・木曜日
 ・駐在時間 : 午前10時~午後14時
           (16時ごろまで駐在しています)
 ・駐在人数 : 2人
           (ほかに、北西会長及びセンター長)
 ・所 在 地 : 国立市東29-18-2
 ・電話番号 : 042-505-5105
 ・FAX番号 : 042-505-5513
 ・メールアドレス : kitatamanishisaposen@joy.ocn.ne.jp
更生保護法人 くにたち安立 内
[小会議室] 6~10人利用可能。
ノートパソコンを持ち込み書類つくり
[事務室]
 資料作成中
[講堂] 30~40人の会議も可能。
(くにたち安立から借用)


  会 報 
    ・103号102号101号 
    ・100号99号98号97号96号95号94号  ・93号92号


  活動報告          

    地区のホームページをご覧ください  地区のホームページへ 

 府中地区保護司会

  府中地区の紹介

 府中地区保護司会は平成8年に北多摩南地区より独立し、平成11年に府中地区保護司会に改称され、現在に至っております。

大国魂神社拝殿
市内に府中刑務所や関東医療少年院等も所在します。
 府中は、古代に武蔵国府が置かれた町で、府中の名は「国府の中」→「府の中」→「府中」を起こりとしています。 その名のとおり市内では国庁跡をはじめ多数の歴史的な発見がされています。また、府中駅西側から大國魂神社へ続くケヤキ並木は国の
天然記念物にも指定され、大國魂神社は国衙の範囲を伝えるだけでなく、祭礼にも国衙の時代からの歴史を伝えるものがあり、現在もその姿を留めています。他にも浅間山ではムサシノキスゲが自生し、崖線部では自然のままの雑木林が古の武蔵野の面影を残しています。
 このように自然が豊かで歴史あふれる府中で、私たち府中地区保護司会は先輩方の意志を継いで今後も様々な機関と連携を図り、更生保護の活動をすすめていきたいと思います。

「サポートセンターふちゅう」
 府中地区における更生保護サポートセンターは、平成27年4月7日、多くの来賓や近隣の方々にも参列いただき、オープンの運びとなりました。サポートセンターとしては、東京都の中で17番目となります。
 現在のところ対象者との面接は行われていませんが、サポートセンターの設置は、会議や研修、相互の情報交換等に大きな役割を果たしています。保護司活動の拠点となるだけでなく、保護司にとって心の支えにもなる場所と考えられ、今後地域の方々と協力しながらやっていきたいと思います。

  <サポートセンターふちゅう>                        
   ・企画調整保護司の駐在日: 月・火・木・金曜
   ・駐在時間: 13:00~16:00
   ・駐在人数(一般の保護司を含む): 2~4人
   ・所在地 : 〒183-0032  府中市本宿町2-20 (最寄駅:JR南武線西府駅)
   ・TEL(FAX): 042-319-8608
   ・メールアドレス: saposen@asahinet.jp


  会 報 
    ・54号 ・53号 
    ・52号 ・51号 ・50号 ・49号 ・48号 ・47号 ・46号 ・45号 
    ・44号 ・43号 ・42号 ・41号 ・40号 ・39号 ・38号 ・37号 
    ・36号 ・35号 ・34号 ・33号 ・32号 ・31号 ・30号 ・29号


  活動報告

第7ブロック保護司組織運営連絡協議会
  ・リモート方式で開催 令和2年10月29日(木)午後1:30~
  ・協議題-「開かれた」保護司組織について

 多摩地区にある5つの保護司会が参加しました(北多摩東、北多摩西、北多摩北、調布・狛江、府中)。コロナ禍での開催のため、当番地区の府中にあるサポートセンターをベースに、Zoomを利用したリモート会議となりました。府中会場には、東京保護観察所立川支部長、統括、主任官が出席され、他のご来賓は各地区の会場に分散して参加という形になりました。
 初めてのリモート会議でしたが、それぞれの地区が持ち時間内で発表を行い、質疑応答も含め、良い流れで終了となりました。事前の打合せや準備には苦労もありましたが、「集まらなければ何もできない」ではなく、ブロック内の連携を図り、前に進める体験ができました。

第70回社会を明るくする運動
  ・
街頭広報活動と府中市推進大会(式典・コンサート)について

 ★街頭広報活動
令和2年7月2日に予定されていた街頭広報活動は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止となり、非接触型の活動が7月中展開されました。
 ポスター、懸垂幕、のぼり旗の掲出等の他、初めての試みで、黄色い蛍光マグネットシートを貼った車両による広報が行われました。府中市車両30台、有志の保護司車両11台で1か月間、市内を回りました。また、社明運動理解の一助となるよう市内中学3年生にも、リーフレットや社明グッズを配布しました。

 ★府中市推進大会
令和2年7月8日に予定していた式典・コンサートは、中止となりました。

府中地区保護司会総会

  ・令和2年5月15日  書面議決
  ・54名の承認で可決(会員数 58名)
  ・議案 令和元年度府中地区保護司会事業報告、歳入歳出決算
      令和2年度府中地区保護司会事業計画(案)、歳入歳出予算(案)

「公開講演会」の開催
  ・日時:令和元年12月11日(水 )午後3:00~4:30
  ・会場:ル・シーニュ5F バルトホール

 府中地区保護司会は、府中地区更生保護女性会との共催で、地域に向けた講演会を開催しています。今回は4回目となり、「広報ふちゅう」や府中市民活動センター「プラッツ」のHPにも案内記事が掲載されました。当日は40名を超える一般市民も含め、約180名の出席がありました。

☆ 公開講演会 テーマ 「心をはぐくむ」 ~ なぜ少年は非行に走るのか? ~
    講 師:仙台少年鑑別所長  紀 惠理子(きの えりこ) 氏
    出席者:ご来賓、小中学校教諭、保護司、更女会員、一般市民など

 他者や社会への攻撃や加害をしてしまった子(非行少年)は、「困った子」であると同時に、「困っている子」でもある。貧困やいじめ、虐待や無関心など様々な生育環境の中で苦しみながら生きてきた子どもたちでもある。その結果、非行は今の不快から抜け出す手段でもあったようだ。子どもたちの表面的な態度やことばに、一方的な否定や説教をするのではなく、本当はどうなりたいのか、どうしたいのか丁寧に向き合い、あきらめない支援をしていくことが必要である。
 講演後のアンケートでは、とてもよい、よいが合わせて98%の数字となり、「子や孫の教育に役立つ」などの意見も多かった。

更生保護制度施行70周年記念
  ・令和元年度 東京更生保護事業関係者顕彰式典
  ・日時:令和元年 11月28日(木)午後1:00~3:00
  ・会場:府中の森芸術劇場 どりーむホール
 更生保護制度がスタートして70年。これを記念して、上記の式典が開催され、首都東京における更生保護事業功労者に対して顕彰が行われました(1167名、37団体)。
 当日は、清興「雅楽」(演目:蘭陵王)の後、当会の髙野佳子会長が天皇陛下のおことばを奉読、式辞や挨拶、顕彰と続きました。府中地区保護司会では、法務省のご指導の下、何度も会議や打合せを重ね、準備をしてきました。多摩連他地区保護司会の応援も得て、滞りなく式典は進行し、閉会となりました。
次年度の顕彰式典は、豊島区で11月18日開催の予定です。

令和元年度の宿泊研修―赤城高原ホスピタル見学・研修
 令和元年10月4日(金)~5日(土)まで、当保護司会の宿泊研修が行われ、初日は群馬県渋川市にある赤城高原ホスピタル(竹村道夫院長)での見学や研修でした(28名の参加)。病棟見学に続き、薬物依存症について専門家や体験者のリアルな話を聞くことができ、多くの質問が出ました。
草津温泉に宿泊し、2日目は八ッ場ダムを見学。その時ダムはほとんど水がない状態でしたが、数日後、台風19号による大雨で満水近くまで貯水量が増えたと聞き驚きました。旧軽井沢や長野県内を巡り、帰路のバスでは参加者同士の親睦も深めることができました。(写真:八ッ場ダム)
 
 調布・狛江地区保護司会

  調布・狛江地区の紹介
  調布・狛江地区は、武蔵野の面影を色濃くのこす豊かな自然と新宿副都心に近い利便性が調和している地域です。

深大寺の社会参加活動
 調布市の人口は約23万人、面積は21.53平方キロメートル。北は社会参加活動でお世話になっている深大寺と都立神代植物公園があり、南は花火大会で賑わう多摩川が流れています。東京スタジアム等は、平成30年には全国植樹祭、平成31年にはラグビーワールドカップの会場地となります。

 狛江市の人口は約8万2千人、面積は6.39平方キロメートル。市内には子育て地蔵の寺として知られる泉龍寺や多摩川の五本松、また江戸時代後期の古民家を移築復元した「むいから民家園」ではさまざまなイベントを行っています。昭和56年に狛江郵便局で初めて絵手紙教室が開催されたことがきっかけで全国に広まった絵手紙は、狛江市が発祥の地であると言われています。 地区内には、女子の矯正施設「愛光女子学園」があり、更生保護女性会、BBSとともに保護司会も参加して少女達の更生に協力しています。


  会 報 
    ・49号 ・45号 ・44号 ・43号 ・42号
    ・41号 ・40号 ・39号 ・38号 ・37号 ・36号 ・35号 ・34号 
    ・33号 ・32号 ・31号 ・30号 ・29号 ・28号 ・27号 ・26号


  活動報告
社会を明るくする運動
 平成30年8月5日 「社会を明るくする運動」の一環として、味の素スタジアムで行われたFC東京VSヴィッセル神戸戦のハーフタイムでは、ホゴちゃん、サラちゃんも参加し、社明の横断幕を持ってトラックを一周してPRを行いました。
    

神代農場にて社会参加活動を実施
 平成30年6月3日に都立農業高校神代農場の緑あふれる中で、社会参加活動を実施しました。本年度は、白百合女子大学から6名の学生が参加しました。
 竹の垣根の補修作業を行い、農場の湧水で養殖されているニジマスを釣って炭で焼き、更女の皆さんのカレーなどの料理とともに味わいました。

 北多摩北地区保護司会

  北多摩北地区の紹介

保護司会の設立
 昭和42年北多摩保護区の分割に伴い、北多摩北地区として発足し、現在は小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市の5市で活動しています。
 当地区では、各分区ともに活動が活発に行われており、地域性を活かした「社会を明るくする運動」をはじめ自治体・学校・地域社会と連携して犯罪予防活動に取り組んでいます。
 平成27年4月1日現在 定数170名 会員数129名 充足率75,8%であり、新人保護司候補者の確保と育成について協議検討を重ねていますが、各分区の地域性もあり、課題も多く苦慮しています。

会の組織
 会長1名 副会長(各分区長)5名 理事10名 監事2名の18名で構成されています。
 理事は各分区副会長4名、各部部長4名(部長は輪番制で担当)。
 担当市より常務理事1名、会計理事1名が選出されています。
専門部会 
 総務部 研修部 地域活動部 広報部の4部会。
 各分区より2名が選出され、部長1名、副会長1名が加わり12名で構成されています。
事務局
 2年ごとに輪番制 平成27・28年度は東久留米市が担当


  会 報 
    ・69号 ・68号 ・67号 ・66号 ・65号 
    ・64号 ・63号 ・62号 ・61号 ・60号 ・59号 ・58号 ・57号 ・56号 
    ・55号 ・54号 ・53号 ・52号 ・51号 ・50号 ・49号 ・48号


  活動報告

平成30年度 北多摩北地区保護司会総会開催   総務部 濱野 雅章
   ・日時:平成30年5月11日(金)午後1時30分~
   ・場所:西東京市こもれび小ホール

 平成30年度の北多摩北地区保護司会の総会は、会員数126名の内、114名(委任状40名を含む)で成立宣言となり、総会議事次第通り議事が進められました。野崎重弥会長の挨拶に続いてご来賓の祝辞と紹介があり、議事となりました。議長には内橋勝利氏(西東京分区)と山本眞理子氏(小平分区)が選任され、平成29年度事業報告、収支決算と監査が報告され、原案通り承認され、次に平成30年度事業計画・収支予算(案)が提案され承認されました。

【第二部 講演会】
 テーマ:「これからの更生保護について」
 講師:東京保護観察所立川支部長 柴田由佳氏

1.再犯防止に向けたこれまでの取組
 平成16、17年と対象者による大きな犯罪が立て続けに発生、更生保護を考える有識者会議が発足、以前の保護観察では例えば四号観察者の遵守事項一つ取っても「善行を保持すること」「住所を届けること」の二項目しかなくゆったりと見守っていくやり方だった。再犯防止という概念を念頭におくべきと、新しい更生保護法の第一条一項に「再犯防止」が謳われるようになった。国民の不安から再犯防止・更生保護をもっと厳しくという社会の要請があり「薬物再乱用防止プログラム」「暴力防止プログラム」などの施策がされた。これは外部に向けて説明できる保護観察が求められた結果である。また再犯防止に向けた総合対策の具体的な「数値目標」が示されるようになった。保護観察の現場では数値目標については抵抗感があったが、実際に保護観察を終了したものの再犯が5年間で二千人減少、この結果更生保護に対する信頼感や理解を得ることに成功した。

2.再犯の現状と課題
*初犯者・初入者が平成16年から大幅に減少しているのに対し、再犯者・再入者の減少は小幅に止まっているため検挙人数に占める再犯者の割合(再犯者率)も入所受刑者に占める再入者の割合(再入者率)も増加している。(48%)*保護観察対象者である仮釈放者の再入率は低いレベルで微増傾向。保護観察のない満期釈放者はその二倍以上となっており、その支援のあり方も課題。*窃盗と詐欺は大きく減少。覚せい剤取締法違反は、平成26年に増加。薬物依存者に対する指導が再犯を減らす大きなキーポイントとなる。刑務所・保護観察所・地域社会の各段階で一貫した支援を行うことが課題。*高齢者の再犯率に関しては特別調整や入口支援も始まっている。*協力雇用主の充実、保護司の高齢化も問題。

3.新たな再犯防止対策
 起訴猶予や罰金、満期釈放者など保護司、監察官の支援の対象外となってしまう者の「入口支援」の充実が不可欠。これまでの再犯防止施策は民間の力を取り入れながら国が中心となって推進してきたが、今後は国民の理解を土台とし、国・地方(公共団体)・民間とがこれまで以上に連携しながら総合的に施策を推進していくことが必要である。今までの保護観察は対象者との信頼関係を築いて生活指導を行うことを基本にしてきたが再犯防止を国の施策として大きく取り上げてからその信頼関係の上に様々な処遇技術・プログラムが導入され、関係機関との連携も得なければならない。対象者と向き合うだけではなく対象者をネットワークの中で更生させていく、そういったネットワークを構築していくような専門性・技量を身につけなければならない時代となった。保護観察所は再犯防止という国の施策の一翼を担っていると注目を受けている。

4.最後に 
 さまざまな数値目標や施策はあるが、対象者と向き合った時は「常に私が観ているよ」と対象者に寄り添うこと「一人前の人間として認めてあげること」など「やはり信頼関係である」という基本は忘れずに努力したい。

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